【つまみ細工】‟はぎれ”から始められる美しい伝統工芸で小物づくり
「つまみ細工」聞いたことがある方もない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この名前を聞いて、皆さんは第一に何を思い浮かべましたか…?

こんなものや、

こんなものが、「ガラスや飴でできている…?」
と思われた方、いらっしゃるのではないでしょうか…?
こちらの‟お”つまみも美味しくて私も大好きですが、今回は食べ物の‟つまみ”ではありません。
伝統工芸の小さな布を折ったりつまんだりして作る‟つまみ”細工のご紹介です!
成人式や七五三で、見たことある!
という方もいらっしゃるのではないでしょうか…?↓↓↓


とっても繊細で素敵な伝統工芸ですから、つまみ細工作り…挑戦してみませんか?
一つ一つのパーツを地道に作る細かい作業ですが、完成したときの達成感は大きいですよ~
また、糸や針が要らずに作ることができるのも魅力です。
つまみ細工といえば、現在ちりめんで作られるのがメジャーですが、はぎれなどでも作ることができます。
向き不向きはあるものの、他の生地を使ってもまた違った印象になり、楽しむことができます。
今回は通常使用するちりめん以外の布で、初心者にも作ることができる一味違ったつまみ細工を作りました!
普段使い、成人式、七五三、結婚式・ウエディング、お祭り、和装etc……いろいろなシーンで幅広く楽しめます!
一年を通して、様々なアレンジを加えて楽しめますよ!!
目次
つまみ細工を使って作ったアイテムの作り方はここから!
作り方はパーツが完成したところからの説明になるので、まずは基本のつまみ方をご覧ください!
布を変えるだけでイメージが全く異りますよ!
つまみ細工とは…
東京都指定の伝統工芸で、現代では現代風の様々なアレンジが加えられて親しまれております。
四角い布を折って組み合わせて…の作業を繰り返し、花などを造形します。
始まりは250年ほど前の天明5年(1785年)。
康照卿(やすてるきょう)という人物が奥さんの古着を裁断し、くす玉のかんざしを作ったのが始まりと言われています。
参考:つまみ かんざしさん「つまみ細工の歴史」
基本のつまみ方
左:剣つまみ 右:丸つまみ
折り紙のように折って写真のような花のパーツを一つずつ作っていきます。
これが作ることができれば、様々な応用ができます!
道具
※店舗により取り扱いが異なります。
ビバホーム商品検索サイトの取り扱い店舗検索で取り扱いありとなっていてもタイミングにより在庫がない場合がございます。
リアルタイムの在庫状況は各店舗にお問い合わせください。
- ロータリーカッター
- 爪楊枝
- コンパス(円定規)とはさみまたはコンパスカッター(直径4㎝~)
- 定規
- 厚紙
- カッターマット
- ピンセット:先が細い方が作業しやすいです
- ボンド→ノズルタイプがおすすめ(でんぷん糊)
※でんぷん糊、ボンドで作り方が少し変わります。今回はボンドでの作り方です。 - 下敷きや厚紙など糊を広げられるもの
- ピンチ、洗濯ばさみ←衣類の跡が残りにくい、洗濯ばさみ
- ペップやビーズ
ペップ ピンチ
下準備
下準備①:生地を正方形にカットする。
花びら1枚作るので、たくさん作っておいた方が後が楽です。
布用のロータリーカッターが便利です!
完成度にも影響するため、できるだけきれいな正方形にしましょう!

下準備②:土台を作る。
※後で紹介しているボールブーケストラップは発泡スチロール球自体を土台にしているため、不要です。
1.花のサイズに合わせて切ります。
土台に貼る生地は土台の円の直径+1㎝くらい(土台より一回り大きければOK)。

2.厚紙を布で包みます。厚紙を包んだら、裏返して大まかで問題ないですが、中心、花びらを配置する箇所に印をつけておくと作業がしやすいです。


以上で下準備はOKです!では実際に花を作ってみましょう。
つまみ方①:丸つまみ
①写真のようにボンドを付けて折ります。
ボンドはなるべく少量のほうが仕上がりが綺麗です。


②もう一度折ります。
中心より少しずれたところを挟みます。

③端にボンドをつけて、ひらひらしている側を左右に開き折り返します。

④くっつくまで、ピンチで挟んでおくと作業がはかどります。

⑤ボントが乾いて、端がくっついたらパーツの完成です!
裏がガタガタしている場合、軽く切りそろえると仕上がりが綺麗になります!

⑥下準備で作った土台にバランスよくパーツを貼っていきます。
今回は5枚の花びらで作ってみました!

⑦バランスよく並べたらそれぞれの花びらの矢印の箇所を押して、形を整えていき完成です!

つまみ方②:剣つまみ
①正方形の角にボンドを付けて折ります。2回目、3回目も同様に折り、端にボンドを。
全ての花びらを同じ向きに折ることと、ボンドを付けすぎないことがきれいに仕上げるポイントです!



②くっつくまで、ピンチで挟んでおくと作業がはかどります。

③ボンドが乾いてくっついたら、半分くらいの高さに切り揃えます。
※そのままでもできますが今回は、菊のような、なだらかな花びらのイメージのため。


④パーツが乾いたら1枚ずつ下準備で作った土台にバランスよく貼っていき、完成です!
※今回は10枚で作っています。

⑤中心にパールビーズやペップを付けるとより花らしく仕上がります!
ペップはいくつか束にして糸でまとめてつけます。

はぎれを活用した‟カラフルフラワーの収納ボックス”
※制作時間は花の量、慣れ等でかなり異なりますが、私は初心者で5時間ほどかかりました。

お部屋のインテリアに。特別なプレゼントに。
使わない箱をアレンジして、おしゃれな小物入れに。

パッチワーク用にカットしたものだったり、余った生地だったりで、手芸をする方はこんな布ありますよね…?
浴衣など着なくなった思い出の詰まった服で花を作って思い出のものを入れておくのもいいですね。
材料
※店舗により取り扱いが異なります。
ビバホーム商品検索サイトの取り扱い店舗検索で取り扱いありとなっていてもタイミングにより在庫がない場合がございます。
リアルタイムの在庫状況は各店舗にお問い合わせください。
- つまみ細工の花(15㎜、20㎜の正方形で作りました)
- 爪楊枝
- 厚紙
- 箱
- ボンド(金属に接着するならこれ)
※ボンド、生地、接着素材により相性が悪い場合もございます。 - 取っ手(つまみ)→ネジタイプが楽(お好みで)
- 錐(必要に応じて)
作り方
①ネジタイプの取っ手(つまみ)を付けるかたは下準備で蓋に錐などで穴を開けます。


②これはお好みですが、蓋に布を貼ります。つまみもこのタイミングで。
※厚い生地を貼ったり、布を貼りすぎたりなどで厚みが出ると蓋が閉まらなくなる恐れがあるので様子を見ながら


③お好きなように作った花を並べてボンドで貼っていきます。
最初に配置イメージをして、なんとなく並べておくと失敗が少ないです。
花のサイズを変えて多少高低差があっても可愛いですね。

完成!
取っ手(つまみ)を付けたことで装飾があっても開けやすく可愛いボックスができました!
こんな箱に入っていたら、プレゼントがよりワクワクしますね!
華やかな‟花のボールブーケ”ストラップ
※制作時間は花の量、慣れ等でかなり異なりますが、私は初心者で4時間ほどかかりました。

キーホルダー、ストラップ(バッグチャーム)として使用できる小さなボールブーケを作ってみました!
かなり細かいので集中力がさらに必要ですが、とってもかわいいです…!
大きいサイズ(発泡スチロール球 150Φくらい)で作れば、
結婚式やインテリアにも使えるボールブーケができます!
材料
※店舗により取り扱いが異なります。
ビバホーム商品検索サイトの取り扱い店舗検索で取り扱いありとなっていてもタイミングにより在庫がない場合がございます。
リアルタイムの在庫状況は各店舗にお問い合わせください。
- つまみ細工の花(15㎜の正方形、剣つまみで作りました)
- 爪楊枝
- 丸カン
- 9ピン、ワイヤーでも可(小さいものなら細めが◎)
- 平ヤットコ、丸ヤットコ、ペンチ
- ボンド(金属に接着するならこれ)
※ボンド、生地、接着素材により相性が悪い場合もございます。 - 発泡スチロール球(今回使用サイズは20Φ)
- タッセル(お好みで。)
発泡スチロール球20Φ タッセル
作り方
①布を球の全体に貼ります。

②9ピンが長い場合は長さを調節してペンチでカットします。
反対側を丸めるため、8㎜くらい球より長めに。
③針などで布に穴開け9ピンを刺し、反対側を丸ヤットコで丸めます。
9ピンを90°倒してから丸めるときれいに丸めやすいです。


④色んな花があってもいいですが花の高さは、ある程度揃っている方が綺麗に作りやすいです!
ボール自体を土台にして、そのまま花びらのパーツを付けていきました。
私は同じ生地で同じ花をたくさん作りました!
チュール(ナイロンなどの合成繊維でできている生地)で作りましたが、ボンドがつきにくいのでチュールで作りたい方は根気よく!!
途中経過…
※ピンクに布が少し染まっていますが、熱で消えるペンで印をつけたので最後にドライヤーで消しています。

隙間なく貼るときれいです!好みで花を貼っていきましょう!
⑤最後に丸カンでストラップ、タッセルを繋げて完成です!
※先に作業でもOKですが、最後の方が作業がしやすいです。



吊るして飾るだけでも、とっても可愛いです!
いかがでしょうか。
作るのにかなり時間はかかりましたが、可愛い仕上がりになり満足できました!
先生から、直接作り方などを教えていただけるカルチャースクールをアークオアシスでは実施しております!
今回紹介したつまみ細工以外にも、イラストやレザークラフトなど幅広い教室がありますので、新たな趣味としてぜひ参加してみてくださいね。
※2022/12現在
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