コニファーで庭作りを楽しもう!
目次
コニファーとは
コニファー (conifers) は球果植物とも呼ばれ、 裸子植物の中でマツボックリのような球果 ( コーン=cone) をつくる植物やコーン形(円錐形=cone form)になる木を指していました。
そのうち針葉樹の多くが球果をつくるので、コニファーは針葉樹の総称として使われるようになり、
さらに最近日本では、園芸や観賞用に利用されるものなど(特に園芸品種) をコニファーと呼んでいます。
また、分布や植林による規模 (面積)の大きなものを針葉樹、
公園やガーデニング (園芸) などで利用の場合にはコニファーとして使い分ける傾向もあり、クリスマスツリーなども含まれます。

有名なコニファーの一つに「ゴールドクレスト」があります。
これはヒノキ科ホソイトスギ属のモントレーイトスギに分類されるコニファーです。
生産されている多くのコニファーは「ゴールドクレスト」と同じ『 ヒノキ科』に属します。ヒノキ科の中では「ヒノキ属」「サワラ属」「クロベ属」「ビャクシン属」等に属するコニファーがあります。
コニファーの育て方
コニファーの植え場所・日当たり
・日当たりの良い場所を好みます。ある程度は日陰の場所でも問題ありません。
室内で育てたい場合は、鉢植えにして室内の窓際など明るく風通しの良い場所で充分育ちます。
・寒さには強いので特に防寒対策をする必要はありませんが、密集した場所では、夏の暑さによる蒸れや水枯れにより、下葉が枯れる場合がありますので注意が必要です。
※コニファーは乾燥に弱い植物です。水切れをおこすと葉が枯れることがありますので注意しましょう。
コニファーの用土
・当社ではコニファー専用の土の販売もしておりますが、基本的な用土として赤玉土 (小粒、中粒)7割 と 腐葉土 3割 を混ぜて用土として用意します。
※地植えの場合には掘り起こした土に腐葉土を混ぜてご使用頂いても問題ありません。
コニファーに肥料を与える
●地植えの場合
1年に1度、2月~3月の新芽が出始める時期に発酵固形油かすを株元に施します。
●鉢植えの場合
春、秋に化成肥料を株もとに施します。
コニファーの植え替え
- 地植えの場合の植え込み最適時期は 3月~4月、9月~10月が良いです。
※品種等でも生長はことなりますが、数年で思った以上に大きくなりますので、植え込みスペースを考えて植え込みをすることをおすすめ致します。
- プランターや鉢植えなどの植え替えの目安は鉢底から根が伸びはみだしていたら植え替えの目安です。
- 植えてあった鉢サイズより一回り大きいサイズの鉢へ植え替えをします。
【コニファーは美しい樹形を保つためにお手入れが必要です。】
コニファーを剪定する
- 葉の先を手で摘み取るとその枝はそれ以上長く伸びずにやわらかい葉が伸びてきれいに育ちます。
- 葉の先を摘むことでボリュームが出て形の良い樹型になります。
※年に1回 生育時期に実施します。 (2月~3月位)
大きくならないようにするには?
- コニファーは頂点を摘みとってしまうとそれ以上には伸びません。
- 今以上コニファーの高さを大きくしたくない場合には頂点を摘みとります。
コニファーの枝を整える
- コニファーの頂点に勢いのある枝がでることがあります。そのような場合は、太く力のある枝を残して付け根から切り落とし樹形を整えます。
コニファーの品種特性

コニファーの形

コニファーの主な品種と特徴
●エメラルド

樹形:ヒノキ科(高性種)
日当たり:日当たりを好みます。
肥料/剪定:2~3月、6~7月
水やり:乾燥に弱いため、未熟期は表土が乾いたらたっぷりと与えます。
備考:強健な品種で生垣に向いています。春から夏は美しい濃緑色で、冬は少しベージュがかります。
●ムーングロウ

樹形:ヒノキ科(高性種)
日当たり:日当たりを好みます。
肥料/剪定:2~3月、6~7月
水やり:乾燥に弱いため、未熟期は表土が乾いたらたっぷりと与えます。
備考:円錐形の美しい樹形とシルバーブルーの葉色が特徴のコニファーです。寒さに強く屋外で冬越しができます。
●ゴールドライダー

樹形:ヒノキ科(高性種)
日当たり:日当たりを好みます。
肥料/剪定:2~3月、6~7月
水やり:乾燥に弱いため、未熟期は表土が乾いたらたっぷりと与えます。
備考:特性として非常に丈夫な品種です。
冬の雪にも風にも強くて1年を通じグリーンが綺麗です。
●グリンコーン

樹形:ヒノキ科(高性種)
日当たり:日当たりを好みます。
肥料/剪定:2~3月、6~7月
水やり:乾燥に弱いため、未熟期は表土が乾いたらたっぷりと与えます。
備考:強健な品種で生垣に向いています。季節の変化に関係なく1年を通して緑色で育てやすい品種です。
●ローズダリス

樹形:ヒノキ科(高性種)
日当たり:日当たりを好みます。
肥料/剪定:2~3月、6~7月
水やり:乾燥に弱いため、未熟期は表土が乾いたらたっぷりと与えます。
備考:ふわふわした柔らかい葉は基本色は緑色ですが、春の新芽がローズピンクを帯び、冬場寒さに当たるとパープルを帯びます。
●ゴールドコーン

樹形:ヒノキ科(高性種)
日当たり:日当たりを好みます。
肥料/剪定:2~3月、6~7月
水やり:乾燥に弱いため、未熟期は表土が乾いたらたっぷりと与えます。
備考:強健な品種で生垣に向いています。季節の変化に関係なく1年を通して緑色です。
●ヨーロッパゴールド

樹形:ヒノキ科(高性種)
日当たり:日当たりを好みます。
肥料/剪定:2~3月、6~7月
水やり:乾燥に弱いため、未熟期は表土が乾いたらたっぷりと与えます。
備考:円錐型。樹高は5~6m位まで伸び、
丈夫で年間を通して黄金色。
黄色と緑色のコントラストが素晴らしい。
●ブルーヘブン

樹形:ヒノキ科(高性種)
日当たり:日当たりを好みます。
肥料/剪定:2~3月、6~7月
水やり:乾燥に弱いため、未熟期は表土が乾いたらたっぷりと与えます。
備考:美しい円錐形品種で、春に最も美しい青銀葉色になります。生垣に最適です。
●クリプシー

樹形:ヒノキ科(高性種)
日当たり:日当たりを好みます。
肥料/剪定:2~3月、6~7月
水やり:乾燥に弱いため、未熟期は表土が乾いたらたっぷりと与えます。
備考:葉色は濃緑ですが、
葉裏が灰色のため全体的には灰緑色に見えます。
葉先は硬く、さわるととても痛いです。
●ゴールドクレスト

樹形:ヒノキ科(高性種)
日当たり:日当たりを好みます。
肥料/剪定:2~3月、6~7月
水やり:乾燥に弱いため、未熟期は表土が乾いたらたっぷりと与えます。
備考:コニファ知名度No.1
円錐型。樹高は10M位まで伸びます。
病気が出やすい性質のため植込み時に山砂を使用して水はけを良くしましょう。
コニファーの植付けに必要な肥料・土・鉢
病害虫と適正農薬一覧
