園芸Q&A 容器について(鉢を楽しもう!)

目次

  1. 鉢花を買ったら、きれいな容器の中に黒い容器が入って二重になっていたけど?
  2. ビオラの苗を2株貰いました。どれくらいの大きさの容器に植えればいいの?
  3. 「素焼き、プラスチック製、木製、紙製…」と容器にもいろいろあるけど、違いは?
  4. 鉢選びのポイントはあるの?
  5. 5号鉢って、どれくらいの鉢のこと?
  6. ベランダで寄植えを楽しんでみたいのですがどんな鉢を用意すればいいの?
  7. 部屋の中で鉢植えを楽しみたいのですが…
  8. ハンギングバスケットに挑戦してみたいけど難しそうで…
  9. ワイン樽のような大きな樽に植え込んで玄関脇に置きたいのですが…
  10. 「ストロベリーポット」かわいいけどどうやって使うの?


1.鉢花を買ったら、きれいな容器の中に黒い容器が入って二重になっていたけど?

A.
黒い(紫など異なる色もあります)ポットは「ビニールポット」と呼ばれ、草花にとって借りの住まいなのです。

水はけが悪いうえに窮屈な環境です。なるべく早く植え替えてあげましょう。

*プラスチックの鉢はそのままで楽しむ事が出来る鉢で、ビニールポットは植え替えが必要な鉢です。
二重になっている場合はビニールポットを外してあげましょう。



2.ビオラの苗を2株貰いました。どれくらいの大きさの容器に植えればいいの?

A.
7号鉢か、30cmの長さのプランターでいけます。
植えたばかりの時はスカスカですが、こんもり茂るといっぱいになります。

もう少し大きめの鉢でも大丈夫ですが、あまり大きすぎると鉢の中の土が乾きにくくなって、
根腐れを起しやすくなります。株を植える目安は1株なら5号鉢が基本です。

数株植える場合は株間がギュウギュウではなく程よい間隔をあけてあげます。
春は成長が著しいので、空けすぎと感じるくらい空けます。

秋は成長がゆっくりなので詰めて植えても大丈夫でしょう。



3.「素焼き、プラスチック製、木製、紙製…」と容器にもいろいろあるけど、違いは?

A.【容器の種類と特徴 】

●プラスチック製
安価で軽く、壊れにくいので持ち運びが楽
水や空気を通さない
鉢の中が乾きにくい

●素焼き鉢(テラコッタ含む)
通気性、透水性がよい
植物には最適な住まい
重い、壊れやすい
こけやカビが生える

●化粧鉢
見栄えがよい
水や空気を通さない
鉢の中が乾きにくい

●木製
見栄えが良く、保温性がある
重い
防腐処理がしていないと腐れやすい

●紙製(ファーマーズポット
古紙をリサイクルして作ったもの使わなくなったら、可燃物としてゴミに出せる
軽い、割れない
1、2年しか持たない



4.鉢選びのポイントはあるの?

A.
① プラ鉢やプランターの場合
水はけが良いか 排水孔が大きく、多いもの、又足があって鉢底が直接地面に着かないように空間があるもの。

② 植える植物に適しているか
乾燥を好む植物と水分が多い方を好む植物があります。
乾燥ぎみを好むなら素焼き鉢。乾燥を嫌うならプラ鉢が無難です。
草丈が高くなる植物なら丈の高い鉢を、つる性の植物なら足の長い鉢や吊るすタイプの鉢を選びましょう。

③ 植える植物の成長に合わせる
大きくなる植物だからといって、最初から大きい鉢に植え付けてはいけません。
姿に合わせて小さい鉢から1回りずつ大きな鉢に植え替えながら育てていきます。

④ 草花の色とのバランスをみて、好みの色と形のものを
数年前までは育てる為の鉢は、プラ鉢は白が多く、形も多くありませんでした…
今では、色・形とも豊富でインテリア感覚で楽しめる鉢が沢山出回っていますのでお好みのものを選んでください!



5.5号鉢って、どれくらいの鉢のこと?

A.
 鉢の大きさは「号」で表示されています。
1号の鉢の上部の口径は約3cm。号数ごとに口径は約3cmずつ大きくなっています。
5号鉢だと約15cmくらいの鉢になります。



6.ベランダで寄植えを楽しんでみたいのですがどんな鉢を用意すればいいの?

A.
  初めての場合径が30cmくらいのボールプランターか長さ65cmのプランターがよいでしょう。
「プランターの培養土」なら65cmのプランターで無駄なく使いきります。

春に植える場合は株の間隔を空け過ぎくらいに空けて植え、秋の場合は出来上がったイメージの通り密に植えても良いでしょう。

長方形のプランターの場合ジグザグになるように植えると、風通しが良く蒸れません。

コンクリートのベランダの場合、夏場意外と暑いのでウッドデッキなどを敷いて置くと、見た目にもやさしくガーデニングって感じでおしゃれに演出できますよ。



7.部屋の中で鉢植えを楽しみたいのですが…

A.
化粧鉢はどうでしょう。部屋の雰囲気に合わせて、色柄が選べます。
通気性が悪いので、土の表面が乾ききったら水をタップリ与えます。
鉢受け皿がついているものが良いです。
別に買う場合はできれば鉢と同じ材質同系色のものを揃えたほうが、もっとおしゃれになります。

鉢の底に孔のない器もあります。これはハイドロカルチャー用で、水耕栽培向けです。
ハイドロボールなどを使って、ミニ観葉植物を植え込めば食卓の上にチョコンと置いてもかわいいです。
水やりはいつも1/3強水がある状態にします。



8.ハンギングバスケットに挑戦してみたいけど難しそうで…

A.

空間を利用して花を楽しむハンギング。作ってみれば案外簡単なもの。
壁掛け式のものは普通の鉢と同じ要領で作れます。

丸い吊るすタイプで、ヤシの皮なんかが側面に見えるタイプのものや、スポンジなんかが付いていたりするタイプのもの、プラスチック製から針金タイプまでさまざまありますが、基本は同じ。

ハンギングは草花の性質の合ったもの同士を植え込むのと、長く楽しめるものを植え込みます。植え付ける前に必ずイメージしましょう。

花期の短いものは上部に植えたほうが植え替えしやすいです。


作り方

① 側面に苗を差込みます。このときビニールポットを切り開いてすのこ代わりにし、土を少し落とした苗を入れてくるくる巻き、そのまま差し込んでやれば、苗を差込みやすい上に傷つけません。うまくさしこんだらビニールポットのすのこは外します。

② 鉢底石は入れずに元肥と用土を入れます。(プラスチック製など、通気が悪そうな場合は鉢底石を入れます。)

③ 上部に花苗を植え付けます。用土が隅々まで入るように割り箸で用土をつつくと意外としっかりと用土が入ります。

④ 水で湿らせた水ゴケをしっかり絞ってかぶせます。こうすることで、乾燥を防ぎ、土が流れ落ちるのも防げます。

⑤ 水を底から流れるくらいタップリ与えます。

⑥ すぐに吊るさずに、しばらくは風の当たらない明るい日陰ですごさせます。植付け後しばらくは花が下を向いたり、だいぶイメージが違いますが、ちゃんと太陽に向かって上を向いてくれます。



9.ワイン樽のような大きな樽に植え込んで玄関脇に置きたいのですが…

A.

門や玄関にデーンと大きな鉢が置いてあると、人目を引きますよね。

樽や桶・カメなどの大きい容器で寄せ植えなどをする場合は、3~5cm角くらいの発砲スチロールをを鉢の底に1/3くらい敷き詰めて上げ底にして使います。それでも、容器自体が重いので置く場所に設置してから、植え込むことをお勧めします。
ギックリ腰だけにはならないでね。

軽いプラスチック製もあります。



10.「ストロベリーポット」かわいいけどどうやって使うの?

A.
丸っこい鉢に受け口が3個くらい付いていて「いちご」を思わせる形がかわいいですよね。

素焼き製とプラスチック製があります。

植え込み方は簡単。植物を受け口にも植えればいいのです。
ポイントは受け口と本体の間に水ごけで仕切りをすること。
こうすることで、受け口から本体への土の流出を防ぐことが出来ますし、乾燥の好む植物と水気を好む植物をいっしょに植える事が出来ます。

イチゴを植えたら本物の「ストロベリーポット!」実も地面に付かないから衛生的。




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