園芸Q&A 園芸用土について

目次

Q1.家を新築しました。狭いけれど庭を作りたいのですが…

Q2.花苗を買ったので、鉢に植え替えをするのですが、用土の配合って難しそうだし、大変そう…

Q3.「草花用の土」「ハーブの土」、寄植えを作る場合はどちらを使えばいいの…?

Q4.ハンギンクバスケットって、土を使ったら重くないのかな…?

Q5. 大きめの鉢で寄せ植えを作りたいけど、庭や畑の土でも大丈夫なの…?

Q6.鉢に花苗を植えるときは、市販の用土だけでいいのかしら…?

Q7.赤玉土を使っていたら、底のほうに粉がたまっています。これも使っていいかしら…?

Q8. 鉢が小さくなったので大きい鉢に植え替えるけど、どんな土を使ったらよいの…?

Q9.ベランダで育てた鉢花が枯れたので植え替えたいけど、古い土の始末はどうするの…?




Q1.  家を新築しました。狭いけれど庭を作りたいのですが…?

A.
花壇の土は黒っぽくてフカフカしているのが理想です。
踏み固められた上、石ころなどが入っていてガチガチになっていませんか?

雑草や石ころを取り除き、土が乾いているときに土の塊をできるだけ細かく砕く。
石灰をうっすら白くなる程度にパラパラとまき、すぐに耕してなじませます。

1週間程度たったら腐葉土などの堆肥を入れて、スコップで土をひっくり返すように30cm程度耕します。

粘土のような土の場合は腐葉土の他にパーライトや砂を入れ、水はけのよい土壌にします。
2週間くらい置いてから、草花などを植付けましょう。

我が家の場合、掘っても掘っても石ころや瓦礫、挙句の果てには空き缶まで入っていたりして、取り除いたら土が足りなくなり、「草花の土」を買ってきて入れました。
これに元肥を入れて植え付けていますが、ちゃんと育っています。



Q2. 花苗を買ったので、鉢に植え替えをするのですが、用土の配合って難しそうだし、大変そう

A.
「・・・用土」「・・・の培養土」という名前で販売されている土なら手間いらず。
それぞれの植物の性質に合わせた配合となっているので、育てたい植物に合った用土を購入すれば良いのです。

*「元肥入り」と記入されているものは、肥料が混ぜ込んであるので、そのまま使えて経済的。
明記されていない場合は元肥に「マグアンプK」などを入れて植えましょう。



Q3.「草花用の土」「ハーブの土」と分けて売っているけど、草花とハーブの寄植えを作る場合はどちらを使えばいいの…?

A.
「草花用」でも「ハーブ用」でもどちらでもOK。

心配なときは、「プランター用の土」にしましょう。
これはプランターなどの容器に栽培するときに必要な条件を備えた用土なのです。
便利な用土なので、私はいつもこれです。



Q4.ハンギンクバスケットって空間を利用して楽しむそうだけど、土を使ったら重くないのかな…?

A.
広さにもよりますが、どうしてもホースを使う場合はハス口を付けてシャワーにしてあげます。
但し夏場ホース内の水がお湯になっている場合があるので、少し出して冷たさを確認してから水やりします。

バケツでバッシャだと土に穴をあけたり、植物を傷つけたりするので、お勧めしません。
また飛び散った土が葉の裏につき、病気の原因になったりします。

水やりはなるべく花にかけないように口の細い水差しで株元にむけて静かにゆっくり与えます。
ドラマなどで優雅に鉢花の上からジョーローで水をあげているシーン。
意外と土まで水が届いていなかったり、花を傷めていたりするのです。



Q5.大きめの鉢で寄せ植えを作りたいけど、庭や畑の土でも大丈夫なの…?

A.
お手軽だけど、お勧めしません。
庭や畑の土には雑菌がまじっているので、カビなどが発生しやすいし、幼虫や害虫の卵が混じっていたりします。

どうしても使う場合はフルイなどで余分な小石やゴミを取り除き、黒いビニール袋などの上に広げて日光消毒してから、腐葉土や遅効性の化成肥料などを少量混ぜて使う方が無難です。
これなら、安い培養土を買ってきたほうが、楽かも…



Q6.鉢に花苗を植えるときは、市販の用土だけでいいのかしら…?

A.
鉢の底を見てください。穴がありますね。
これは水が鉢の底に溜まらないように水抜きの為の穴です。

でも、このままではいくら上から土をいれても底から落ちるので、鉢底用のネットで穴を塞ぎます。
土の流失を防ぐと共に害虫の侵入も防いでくれます。

次に鉢底石(鉢底土)を2cmくらい入れ水はけをよくします。
その上に培養土を入れていけばよいのですが、鉢底石の上に赤玉土を3cmくらい入れたほうが鉢の中の酸素が多くなり、根が窒息しにくくなるのでお勧めです。
どうやら根は水や栄養を吸収するばかりではなく、呼吸もしているので、人間の口に相当するのです。
ちなみに花は生殖器で枯れ葉は糞?



Q7.赤玉土を使っていたら底のほうに粉がたまっています。
もったいないから、 これも使っていいかしら…?

A.
「みじん」といって、土の粒が砕けて粉状になったものです。
これを鉢に入れて使うと土の粒の間に入って土と土の間の隙間がなくなり、水はけや通気を悪くします。
もったいないけど、捨ててネ。



Q8.鉢が小さくなったので大きい鉢に植え替えるけど、どんな土を使ったらよいの…?

A.
大きめの鉢に植え替えるときは、古い用土と同じ土を使います。
古い用土と新しい用土が違う場合、新しい用土になかなか根が伸びずに根腐れしてしまう場合があります。
根ってなかなかデリケートなのです。



Q9.ベランダで育てた鉢花が枯れたので植え替えたいけど、古い土の始末はどうするの…?

A.
古い土のリサイクルの方法があります。 

【プランターをそのまま使う方法】
①枯れた株を取り除き、落ち葉や枯れ葉を両手一杯と石灰チッソを20g入れて混ぜます。
②排水孔を塞いで、水をいっぱい溜めます。
③日当たりのよい場所に置き、ビニールを被せて蒸らして殺菌します。
④ときどきかき混ぜて、全体に熱が行き渡るようにします。水が減ったら追加しながら、夏場なら2週間、秋から冬は1ヵ月を目安に置きます。
⑤水を抜き、用土を混ぜながら2~3回水を替えます。
⑥シートの上にあけて乾燥させれば出来上がりです。



【もっと簡単な方法は】
黒いビニール袋の中にゴミなどをとりのぞいて用土を入れ、土が湿る程度の水をいれて口をしっかり縛ります。
これを直射日光のよく当たる場所に置いて殺菌します。

5~6月なら1ヶ月、真夏なら20日間くらいを目安に置きます。
リサイクルした土は無添加のカロリーゼロ状態です。
使う場合は「再生土:赤玉土:腐葉土=5:2:3」の割合で混ぜて使いましょう。




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