園芸Q&A 水やりについて
目次
- 「水やりはタップリと」とよく耳にしますが、どれくらいがタップリなの?
- 草花に水やりするとき、水道の水でも大丈夫なの?
- コンテナで寄せ植えを作りました。毎日水やりをするの?
- 水やりって案外めんどうなので、ホースやバケツで簡単に済ませちゃいたいんですが?
- 小さな花壇を作りました。コンテナと同じように毎日水やりをするの?
- 寄せ植えを作って楽しんでいるのですが、水やりの度に土が流れ出して鉢の周りはドロドロ…
- 留守をしていたらハンギングバスケットの土がカラカラ、枯れてはいないみたいだけど?
- 「葉水」をしましょう。と書いてありましたが「葉水」ってどんな水ですか?
- 鉢に球根を植えました。水やりは芽がでるまでしなくていいの?
- 気温が低くなる秋から水やりを控えると草花が丈夫になるってほんとうなの?
1.「水やりはタップリと」とよく耳にしますが、どれくらいがタップリなの?
A.
目安は鉢やプランターの鉢底から水が流れ出るくらいタップリです。
こうすることで、鉢の中全体に水が行き渡ります。
また土の中に新しい酸素が入ると同時に鉢の中の雑菌なども洗い流されます。
受け皿にたまった水がもったいないからと草花にかけてやるのは、汚い水を浴びせるのと同じなので止めてください。
毎回少しずつではなく、与えるときはタップリ、与えないときは全く与えないメリハリのある水やりの方が根に刺激を与え、根張りが良いのと根腐れ防止にもなります。
私たちもメリハリの無い食生活をすると虫歯になったり、太ったり大変ですからね…
2.草花に水やりするとき、水道の水でも大丈夫なの?
A.
本当は水道水を汲み置きしてカルキなどを発散させてから使ったほうが良いみたいです。
よく雨水をためて水やりする人もいらっしゃるとか。
人間もミネラルウォーターを買って飲んでいるんだから、大切な花にも、もうちょっと気を配ったら、もっともっときれいな花を見せてくれるかしら?
3.コンテナで寄せ植えを作りました。毎日水やりをするの?
A.
意外と水やりの好きな人が多いのです。
水やりは季節や、置かれている場所、鉢の材質など環境によって違います。
水が不足していると、茎がたれさがったり、葉に元気が無くなったりします。
夏場は毎日朝夕水やりを、冬はできるだけ暖かくなる午前中に水やりし、夕方には土が乾いているようにします。
水やりの目安は鉢の表面の土が白っぽく乾いてからです。
私も心配性で、時間がない時は掃除をせずに水やりするタイプなのです。
ついでに夏は庭に住み着いている蚊にも朝食あげるので、痒いやら、忙しいやらテンテコ舞い(どんな舞?)です。
4.水やりって案外めんどうなので、ホースやバケツで簡単に済ませちゃいたいんですが?
A.
広さにもよりますが、どうしてもホースを使う場合はハス口を付けてシャワーにしてあげます。
但し夏場ホース内の水がお湯になっている場合があるので、少し出して冷たさを確認してから、水やりします。
バケツでバッシャだと土に穴をあけたり、植物を傷つけたりするので、お勧めしません。
また飛び散った土が葉の裏につき、病気の原因になったりします。
水やりはなるべく花にかけないように口の細い水差しで株元にむけて静かにゆっくり与えます。
ドラマなどで優雅に鉢花の上からジョーローで水をあげているシーン。
意外と土まで水が届いてなかったり、花を傷めていたりするのです。
5.小さな花壇を作りました。コンテナと同じように毎日水やりをするの?
A.
花壇の水やりは雨水で充分です。
真夏などで日照りが続いて乾燥が激しいときや、西向きの花壇で日当たりが強く乾燥しやすい場合に、
植物の様子をみて、気温が上がらない朝のうちに水やりします。
霜が降りる季節は夕方の水やりは禁物です。
夜から朝方に気温がグット下がって土の中の植物が凍ってしまう事があるからです。
6.寄せ植えを作って楽しんでいるのですが、水やりの度に土が流れ出して鉢の周りはドロドロ…
A.
鉢の縁まで、いっぱいに用土が入っていませんか?
これでは水やりの度に土が溢れます。
鉢の縁から人差し指の第2関節分下がったところまで、用土を入れるようにします。
このスペースを「ウォータースペース」といって、水やりのとき水が流れ出すのを防いで、ジンワリ土の中に水が染み込んでいきます。これから鉢植えを作る場合必ず「ウォータースペース」を作ってくださいね。
7.留守をしていたらハンギングバスケットの土がカラカラ、枯れてはいないみたいだけど?
A.
大丈夫。
ハンギングバスケットを下ろし、水を入れたバケツか桶にしばらく漬けて風の当たらない明るい日陰に置きます。
少しずつ回復してくるはずです。
そうしたら、水から出してあげましょう。
元気になったからといってすぐに吊るすのではなく、2、3日様子をみてから吊るしましょう。
再デビューはチョット待ってね。
8.「葉水」をしましょう。と書いてありましたが「葉水」ってどんな水ですか?
A.
「葉水」(はみず)とは葉に霧吹きなどをすることです。
こうすることで、湿度を保てることと、アブラムシの発生を防ぐことができます。
また葉の上のほこりなども洗い流せます。
9.鉢に球根を植えました。水やりは芽がでるまでしなくていいの?
A.
芽がでなくても土の中ではちゃんと活動しているのです。
乾燥しては花芽は作れず、いざ春になっても葉ばかり茂るようになります。
忘れずに土の表面は乾いたら水やりしてね。
10.気温が低くなる秋から水やりを控えると草花が丈夫になるってほんとうなの?
A.
秋からの水やりを控えることで、耐寒性が強くなります。これを「ハードニンク」と呼ぶそうです。
でも「控える」は水やりをしないのではなく「水やりの間隔を広げる」ということで、水やりのときはタップリやります。