ホームセンターの新たな可能性を追求。

代表取締役社長CEO 坂本 晴彦

シナジーを生かし、業界のリーディングカンパニーを目指す。

株式会社ビバホームは、「暮らしいきいき生活企業」を基本コンセプトに多様な事業を手がけています。なかでもホームセンターを主軸とした小売業では、人々の生活や仕事を支えるパートナーとして、良質な商品とサービスを提供することに努めてきました。また地域に密着した営業展開も、長きにわたり大切にしてきた基本姿勢の一つです。

私たちを取り巻く環境は、刻々と変化しています。およそ4兆円といわれるホームセンター業界の市場規模は久しく変わりませんが、そのような状況下で店舗数だけが増加し、1店舗当たりの売上は低迷。トップ企業とその他の企業の差は広がり、生き残りをかけた競争はますます激化しています。

一方で、コロナ禍に伴い社会構造も消費傾向も大きく変わるなか、他業態より売上を伸ばすことができたのがホームセンターでした。いわゆる巣ごもり需要の拡大により、その豊富な品ぞろえと多様な魅力に改めて注目が集まり、新たな顧客を得られたことなどが要因です。当社も含め、どのホームセンターも好調な業績を築いているようですが、残念ながら今の段階では現況が好転するには至らず、業界再編の動きはスピードを増しています。

このような厳しい市場ではありますが、どのような状況においても、お客様の望むことに応え、より楽しく自由なライフスタイルを築くためのアイデアを提供したい。そして理想のビジョンのもとに、選ばれるホームセンターとなって確かな存在感を示したい。全社のその思いを形にするため、大きなチャレンジとして、グループ全体でのスケールメリットとシナジーを追求していこうと考えています。

グループの店舗網を見渡すと、商圏が重複することなく140を超える店舗が27都道府県に広がり、今後、無駄のない出店エリア拡大と物流の効率化が可能です。また、お客様のニーズを生かしたプライベートブランド商品も、両社を合わせることにより、品ぞろえの独自性とバリエーションが広がります。多くのナショナルブランド商品も、両社が共同で仕入れを行うことでスケールメリットを活かす事ができるようになります。

そしてもう一つ、忘れてはならないメリットといえば人材の交流が生まれることです。これまでと異なる価値観や、思いもよらなかったアイデアに触れ、従業員一人ひとりが進化する。それが底力となって会社の成長を後押ししてくれることに、大きな期待を寄せています。

目指すは売上5000億円。それを達成したとき、堂々業界トップに立つことができます。このようなスケールメリットと、専門性の高い店舗づくりにこだわる姿勢を両立させてこそ、私たちの持ち味はより強固なものになるでしょう。私たちの挑戦は始まったばかり。さらなる成長に向けて一歩を踏み出し、名実ともに業界のリーディングカンパニーとなることを目指します。

変革の時を迎え、 今こそ必要なのはチャレンジマインドです。

今回、社長に就任し、改めて決意するのは、新店舗やイベントの構想など、今ある思いを積極的に口にし、それをエネルギッシュに有言実行していくこと。そして「一緒に働いているかぎり家族である」との考えのもと、従業員一人ひとりを大切にすることです。たとえば、その家族が苦しんでいたら親が助けるのは当然でしょう。何があっても最後まで子どもの面倒を見るのが親の役目です。だからこそ必要であれば時には厳しく接し、時には苦言も呈します。そのような関係性を従業員、スタッフ、家族と築いておくことが、お互いの可能性を磨き高め合うことにつながると信じています。

私は、2004年にホームセンターの世界に飛び込み、店舗の担当者からブロック長、商品部のバイヤーから商品部長まで、とにかく現場を歩いてきました。そして、自分でしっかりとした手ごたえを感じたのは、ペット部門の改革でした。部門責任者として商品の開発から仕入れ、店舗レイアウト、接客、従業員のケアまで広く担い、一から売場を構築して売上アップを実現し、最終的には「NICOPET」というワンストップショップ型のペット専門店のフォーマットを開発しました。フォーマットは単独で黒字がでるようになっており、今は、その水平展開を急速に進めています。この経験が、常に売り場と連動する「生きた経営」をぶれずにしていく信念となっています。

私たちの強みは、どこよりも広く深い品ぞろえを形にした「一店舗巨大主義」です。またチェーンストア化していないため、オープン初日をゼロスタートとしてお客様の声を聞きながら進化していく点もそうでしょう。たとえば、多くの注目を集める優れた売場づくりに成功したら、それを全店に水平展開します。商品の見せ方からレイアウト、価格、接客方法など、自分のアイデア次第で売上が倍にも数十倍にもなる。それは私自身が現場で実感した、この仕事の面白みのひとつです。キーワードは、現状をより良くする「チャレンジマインド」。従業員にはその大切さを伝え、楽しみながら挑戦できるような環境を常に整えたいと考えています。